内山高志V11!KOキングだ 次戦は米国殴り込み(nikkan)
[2016年1月1日9時1分 紙面から]
<プロボクシング:WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇12月31日◇大田区総合体育館
スーパー王者内山高志(36=ワタナベ)が、豪快なKO決着で、日本歴代単独2位となる11度目の防衛に成功した。同級6位のオリバー・フローレス(24=ニカラグア)と対戦。得意のジャブで試合を支配すると、左ボディー一撃で仕留め、3回1分47秒でTKO勝ちした。陣営は4月ごろの次戦で米国に進出する方針で、対戦を熱望している前WBA世界フェザー級王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)と詰めの交渉に入る。内山の戦績は24勝(20KO)1分けとなった。
一撃だった。3回、内山は右の連打で攻め込むと、フローレスのガードが浮いた瞬間、狙いすました左ボディーをねじ込んだ。挑戦者が苦悶(くもん)の表情で倒れ、マウスピースを吐き出した瞬間に勝利を確信。大歓声に包まれた観客席に目線をやると、ゆっくりと右拳を上げて応えた。
衝撃的なKO劇に「(ボディーが)空いているのが見えた。ぐちゃっと拳が埋まった感じ。手応えもあったし、もう立てないなと思った」と自信に満ちた表情で振り返った。
痛みのない体が心地よかった。11年1月のV3戦前に負傷し、全力で打てなくなった右拳はこの1年でようやく回復。長年苦しんできた左肘痛も、5月に遊離軟骨の除去手術を受けたことで完治した。「5年ぶり」。100%の力で打てる喜びを1発1発のパンチに込めた。36歳での世界王座防衛は国内初。鍛え上げた肉体と強い精神力が衰え知らずの異次元のパフォーマンスを支えてきた。
けがを考慮し、休日でもボクシング以外のスポーツはやらない。普段の穏やかな雰囲気はジムに入った瞬間に一変する。集中力を高めることで、床に落ちている小さなゴミさえも見逃さなくなった。「ただ、自分より強いと言われるやつがいるのがいやなだけ。楽しいことでは負けたくない」。具志堅の記録に迫るV11も「超えることが目標ではない。勝っていって自然とそうなればいい」と通過点にする構えだ。
今後はビッグマッチ実現に向け、一気にかじを切る。陣営は、次戦で内山が希望してきた米国に進出する方針で、ともに対戦を熱望している27戦無敗の前WBAフェザー級王者ウォータースとの最終交渉に入る。渡辺会長が「向こうもやりたいと言っているし、実現すると思う」と話せば、内山も「ぜひやりたい。もちろん勝つ自信はある」と言葉に力を込めた。日本ボクシング界のエースが、5年連続の年末決戦を制し、満を持して海を渡る。【奥山将志】
[2016年1月1日9時1分 紙面から]
11度目の防衛に成功した内山はベルトを肩に掛け記念撮影(撮影・山崎安昭)
11度目の防衛に成功した内山はベルトを肩に掛け記念撮影(撮影・山崎安昭)
<プロボクシング:WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇12月31日◇大田区総合体育館
スーパー王者内山高志(36=ワタナベ)が、豪快なKO決着で、日本歴代単独2位となる11度目の防衛に成功した。同級6位のオリバー・フローレス(24=ニカラグア)と対戦。得意のジャブで試合を支配すると、左ボディー一撃で仕留め、3回1分47秒でTKO勝ちした。陣営は4月ごろの次戦で米国に進出する方針で、対戦を熱望している前WBA世界フェザー級王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)と詰めの交渉に入る。内山の戦績は24勝(20KO)1分けとなった。
一撃だった。3回、内山は右の連打で攻め込むと、フローレスのガードが浮いた瞬間、狙いすました左ボディーをねじ込んだ。挑戦者が苦悶(くもん)の表情で倒れ、マウスピースを吐き出した瞬間に勝利を確信。大歓声に包まれた観客席に目線をやると、ゆっくりと右拳を上げて応えた。
衝撃的なKO劇に「(ボディーが)空いているのが見えた。ぐちゃっと拳が埋まった感じ。手応えもあったし、もう立てないなと思った」と自信に満ちた表情で振り返った。
痛みのない体が心地よかった。11年1月のV3戦前に負傷し、全力で打てなくなった右拳はこの1年でようやく回復。長年苦しんできた左肘痛も、5月に遊離軟骨の除去手術を受けたことで完治した。「5年ぶり」。100%の力で打てる喜びを1発1発のパンチに込めた。36歳での世界王座防衛は国内初。鍛え上げた肉体と強い精神力が衰え知らずの異次元のパフォーマンスを支えてきた。
けがを考慮し、休日でもボクシング以外のスポーツはやらない。普段の穏やかな雰囲気はジムに入った瞬間に一変する。集中力を高めることで、床に落ちている小さなゴミさえも見逃さなくなった。「ただ、自分より強いと言われるやつがいるのがいやなだけ。楽しいことでは負けたくない」。具志堅の記録に迫るV11も「超えることが目標ではない。勝っていって自然とそうなればいい」と通過点にする構えだ。
今後はビッグマッチ実現に向け、一気にかじを切る。陣営は、次戦で内山が希望してきた米国に進出する方針で、ともに対戦を熱望している27戦無敗の前WBAフェザー級王者ウォータースとの最終交渉に入る。渡辺会長が「向こうもやりたいと言っているし、実現すると思う」と話せば、内山も「ぜひやりたい。もちろん勝つ自信はある」と言葉に力を込めた。日本ボクシング界のエースが、5年連続の年末決戦を制し、満を持して海を渡る。【奥山将志】
やっぱ13度防衛してからとか無しね。年齢的に時間が限られてるんだから早く行くべき。内山なら絶対にメイン張れる。
ウォータースから斧奪っちまえ。
0 件のコメント:
コメントを投稿