らしい言葉。学園好きならみなわかるであろうこだわり。井田さんらしい。「前半はみっともない試合でヤバいなと思った。セットプレー2本でやられて」と77歳の名将・井田総監督も苛立ちながら試合を見守っていた。傍らにいる川口監督は不満を通り越して怒りを覚えた。「なんで自分たちのサッカーをしないのか。山田さんのプレッシャーが厳しいのかもしれないけど、DFに隠れてボールを受けようともしない。学園はどんな状況でもボールを受けまくって、触りまくって初めて持ち味が出るのに、どうしてそれをしないのか」と頭に血が上っていた。選手たちも奮起し、前半終了間際にリスタートから中谷颯辰が1点を返して、何とか1-2で試合を折り返したものの、彼らコーチングスタッフの憤りは収まらなかった。井田総監督が語気を強めたハーフタイム
「お前らには魂がない。ガッカリだよ」井田総監督は選手がロッカールームに入って来るや否や、声を荒げた。現場を退いて10年。公式戦では必ずベンチに入っていたが、選手起用や指示は全て川口監督や齊藤興龍コーチらに任せてきた。にもかかわらず、全国の頂点を目前に萎縮する子供たちを見て黙っていられなかったのだろう。松村も「井田さんがあんなに怒鳴ったのは初めて見た」と神妙な面持ちで口にした。川口監督も「この大舞台でやらなきゃいつやるんだ」と語気を強めた。相手の強固な守備ブロックをゴリゴリとドリブルやパスワークを使いながらこじ開けるのが静学だ。スタイルを貫かなければ一生悔いが残る。選手たちにそんな思いだけはさせたくない。74回大会の両校優勝、その翌年の75回大会のベスト4敗退を選手として経験している齊藤コーチも同じ気持ちだったに違いない。
38年前や27年前と比較したらえらい速くなったけどな。こだわりは変わらない。
静岡に戻りたいわ・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿