新幹線と在来線、タクシーと乗り継ぎ、火葬場へ。2時間半ほど。
間違いなく弟だった。DNA鑑定の結果は警察がいなかったので聞けなかったが。
以前あった時と髪は変わらず。顔は少し丸く、細くはなかった。
パートナーは来ていなかった。来れないだろうとは思った。ショックだろうし。我々には会いづらいだろう。
下唇周りが汚れていたが、全体的にきれいだった。顎髭を生やしていた。
前日までさんざん泣いたので、当日は感情は押し殺されていた。
母親は珍しくすすり泣くような息遣いだった。
顔を見て、母親の弟とそっくりだなと思った。顔だけでなくいろいろな部分で。
自分自身の人に対する優しさのなさが弟に対して出ていたことを本当に後悔した。
今自分自身が得た知識や経験は中学や高校のころには持てないが、多少なりとも持ち合わせていれば離れることはなかったように思う。10年前にあった時も今の自分自身の経験があれば対応は変わっていたと思う。優しさとともに寛容性もなかった。もう遅いが。
この後悔は一生自分の胸に残るだろう。
お骨だけは自分で持った。忘れないように。
さようなら。
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